日向白玲炭が作られるまで
炭窯
窯の天井(【く】とよばれる)は真ん中が盛り上がった帽子のような形をしています。
木揃え
山から運んだ原木(樫)を窯の形状に合わせて並べていきます。
木割り
直径10cmまでの原木はそのまま立てていきます。
直径が12cmを超える原木は木割り機を使い縦に割っていきます。
木揃え完成
窯の大きさにもよりますが平均して7~8t以上の原木を炭にしていきます。
窯くべ
木揃えが終わると窯内に運び立てていきます。
高さを天井に合わせすき間なく奥から順に詰めていきます。
入り口ギリギリまで原木をくべます。
奥には太めの、入り口付近には細めの樫を焚べるようにします。
窯焚き
原木が焚べ終わると入り口を土で塞ぎ、窯下部にある焚き口から薪(【テギ】とよばれる)を朝晩焚き続け窯内のを蒸し焼き状態にしていきます。
窯焚き2
焚き口のサイズに合わせて用意したテギを焚き口いっぱいに放り込んで徐々に窯内の温度を上げていきます。
火上げ
炭焼き最大の行程を迎えます。
毎日朝晩焚き続けられら窯内の原木は自然発火し炭化をはじめます。
その時に炭化具合を見極め窯に供給される酸素の量を絞っていきます。
窯からの煙の量、色、においなどの情報をキャッチしながら燃えすぎないよう、消えてしまわないよう、窯に気づかれないように酸素の取り入れ口を絞っていきます。
この際の絶妙なバランスでの調整が炭の出来栄えの8割方を担っていると言っても過言ではないほどnシビアな作業です。
原木、焚き物、窯の状態など全ての状況が毎回違うため60年以上炭焼きをされてるベテラン炭焼き師をもってしても「炭焼きは焼き覚えがない」と言わせてしまう炭焼きの世界。。奥が深いのでいとおかしです。
ねらし
火上げ後は一週間ほど窯内で原木が自力でじわじわ炭化していきます。 窯からの煙が青いガスへと変わってきた時、窯入り口下部の出し口を少しづつ開いて酸素を供給していき窯出しを迎えます。 ねらしの作業は出し口上部から少しづつ崩していき、24時間かけて時間をかけて行います。 焦らずやり過ぎずじっくり構えて窯出しへと臨みます。
窯出し
窯出しした炭